ネスカフェ バリスタを使ってみたので感想を述べます。バリスタを買おうか迷っている人の参考になることがあれば幸いです。
バリスタの使い勝手
バリスタが手元に届いて最初は内部パーツを水洗いすることから始めました。初見だと内部パーツの取り外し方が難しくて分からなかったのですが、ちょっと使って構造を知るとものすごく簡単な仕組みだったので手入れはしやすいです。
内部パーツを洗い終えてさっそく使おうとしたときメニューボタンに名前ではなく、絵柄が書かれていて絵柄で何のメニューなのか当てないといけません。何の罰ゲームですか、これ。飲むメニューが固定されているならすぐ覚えれそうですが、最初は戸惑うと思います。
ただ、ネスカフェ アプリからコーヒーを淹れるとネスカフェ ワクワクポイントがもらえて賞品と交換できるので最近はアプリ経由でしかコーヒーを淹れなくなったのでメニューボタンの絵柄なんてどうでもよくなりました。
バリスタの操作性に関してはすごく簡単で良いと思います。メニューにタッチするだけでコーヒーを自動で作ってくれます。バリスタの起動時間も約18秒と短く、抽出時間は長いもので1分程度なので飲みたいときにすぐに飲めます。抽出時間は以下の通りでした。
- エスプレッソ:約35秒
- ブラックコーヒー:約47秒
- マグサイズ:約1分6秒
- カフェラテ:約58秒
- カプチーノ:約1分7秒
コーヒーを抽出してから約2分間は内部ファンが回って乾燥を促すようになっているので抽出が終わっても電源を切らないほうがいいです。最後の操作が終了してから約5分後に自動で電源が落ちるようになっているのでコーヒーを抽出したらそのまま放っておいても大丈夫なようになっています。
最初はメニューボタンがわからなかったり、内部パーツの構造がよくわからなかったりしましたが、慣れたらすごく便利に使えています。
コーヒーの味わいと香り
バリスタで作れるブラックコーヒーは3種類あります。エスプレッソタイプとブラックコーヒーとマグサイズです。湯量とコーヒーパウダーの量が違うだけなので、味の濃さが違うコーヒーだと思えばわかりやすいと思います。ただ、使用する水とコーヒーパウダーは同じなのでそんなに大きな変化はありません。
バリスタで淹れたコーヒーはクレマができて舌触りが良くなるなどと言われますが、クレマのあるコーヒーが初めてだと舌に違和感を覚えて逆にマイナス評価になるのではないでしょうか。それに私はコーヒーに舌触りを求めていないのでクレマは味の評価に入れていません。
コーヒーの味は基本的にインスタントコーヒーのままですね。劇的に化けたりはしません。ただ、詰め替えパックの全種類を試して思ったのが「ネスカフェ ゴールドブレンド コク深め」だけは飲んだとき鼻に抜ける香りが良くてレギュラーコーヒーに近い味わいと風味(あくまで近い)を持っていてインスタントよりは明らかにおいしいです。
他の詰め替えパックはなんだかんだ言ってインスタントコーヒーの域を超えてない味です。飲んだら「あ、インスタントだ」とわかります。
しかし、コーヒーの香りは自分で淹れるよりバリスタのほうが格段に香り高くなります。インスタントとは比較にならないほどです。
一応、ネスレが言うには「挽き豆包み製法」でコーヒーパウダーの中に焙煎したコーヒー豆を微粉砕して加えていることで、バリスタで撹拌しながら圧をかけて抽出すると自分で淹れるよりも25%ほど香りを引き出すとのことです。本当かどうかわかりませんが香り高くなるのは試したので間違いありません。
バリスタを買う価値を決めるのはここかなと思います。コーヒーの味はインスタントのままですが、香りは芳醇になるので普段飲むインスタントが少しレベルアップしたような感じになります。コーヒーの香りを高くするのに機械代を出せるのかが購入の決め手になるところでしょう。
ラテメニューの作り方と味わい
バリスタはカプチーノとカフェラテが簡易的に作れるようになっています。作り方はマグカップに牛乳(50-60ml)またはネスレ ブライトを入れてバリスタのドリップトレイの上に置き、カプチーノまたはカフェラテのメニューボタンを押すだけで後はバリスタが自動で作ってくれます。牛乳を使う場合は事前に温めておかないとぬるい部分ができるので使用するマグカップが電子レンジ対応だと便利です。
※他社製品のクリープ的なものを使ったときに泡立つかはわかりません。
一応、作る際の工程を述べておくとメニューボタンを押すと抽出口の横に付いている高圧ジェットノズルからお湯が勢いよく噴射して叩きつける勢いでマグカップ内で牛乳またはネスレブライトを泡立てます。牛乳を使った場合は泡立ちが良いです。ネスレブライトを使った場合はあまり泡立ちは良くありません。牛乳またはネスレブライトを泡立てた後はコーヒーを抽出してラテメニューが出来上がります。
味のほうは普通ですね。インスタントコーヒーを使っているのでお店レベルではありませんが、家で飲むなら十分なおいしさです。
ただ、使用する詰め替えパックには注意が必要です。当たり前ですが、酸味が特徴であったり、マイルドが売りであったりするコーヒーとは相性が悪いのでラテメニューを飲むならネスカフェ ゴールドブレンド コク深めのようにコーヒー感がしっかりしたものを使ったほうがいいです。
今回、私はバリスタ i [アイ]を使ってカプチーノを作っていますが、バリスタ i [アイ]のカプチーノはコーヒーパウダーの使用量が2gで味が薄めに出来上がる仕様です。バリスタ i [アイ]の発売時はこの味の濃さが適切だとネスレが言っていましたが、味が薄いとお問い合わせが多かったせいでバリスタ i [アイ]以降のモデルはコーヒーパウダーの使用量が3gに修正されています。本体操作でカプチーノを飲む予定ならバリスタ i [アイ]はやめておいたほうがいいです。
でも、ネスカフェ アプリからカプチーノを作ればデフォルトでコーヒーパウダーの量が3gになっているのでバリスタ i [アイ]でも大丈夫です。
ちなみにカフェラテのほうはバリスタ i [アイ]以降のモデルでも同じコーヒーパウダーの使用量なので問題ありません。
写真内で使用しているマグカップの容量は330mlです。ネスレ ブライトを使ったときは容量に余裕がありますが、牛乳を使った場合だと溢れそうになるのでマグカップの容量に注意が必要です。特に目分量で牛乳を入れるならもう少し大きいサイズを購入したほうがいいです。
バリスタはアイスコーヒーも作れる
バリスタはアイスコーヒーも作れます。バリスタのメニューに「アイスコーヒー」は存在しませんが、氷を入れたマグカップにエスプレッソメニューを抽出するとアイスコーヒーになります。
ネスカフェ アプリからアイスコーヒーを作る場合はアイスコーヒー専用のメニューがあります。エスプレッソメニューより10mlほど水の量が少なくなっているのでちょっと微調整されています。
味のほうはおいしいですよ。夏の季節限定でアイスコーヒー専用のエコ&システムパックが発売されるので氷で冷やしても酸味を感じにくいアイスコーヒーが作れます。また、ネスカフェ ゴールドブレンド コク深めを使ってもしっかりとしたコーヒー感があるのでアイスコーヒーに合います。
ただ、通年で発売されている酸味が特徴のコーヒーとアイスコーヒーは相性が悪いです。アイスコーヒーを作るなら使用するエコ&システムパックを選ばないといけません。
あと、アイスコーヒーを作るのはほとんどが夏の季節だと思いますが、夏の季節にバリスタを動かすのは少し骨が折れます。夏は湿気が多いので計量器に付着したコーヒーパウダーが溶けて汚れになりやすいです。コーヒータンクの中は密封されているので中のコーヒーパウダーが固まったようなことは一度もありませんが、計量器は本当に高頻度で汚れます。洗うのが面倒くさいです。
対策としては乾燥剤をコーヒータンクの中に入れておけば計量器のほうも湿気の影響を受けにくくなります。体感としては2-3倍ほどお手入れの頻度が減ります。
バリスタのお手入れ頻度とやり方
バリスタのお手入れは慣れると簡単です。逆に言えば慣れないと面倒です。バリスタのお手入れすべきパーツはたくさんあります。
- コーヒータンク
- 計量器
- 給水タンク
- 抽出部カバー
- 撹拌部カバー
- 撹拌部
- フィルター
- ドリップトレイ
これだけのパーツをお手入れしないといけません。でも、バリスタの仕組み的に「撹拌部」でお湯とコーヒーパウダーをかき混ぜて、撹拌部の底から抽出するのでコーヒーの通り道は撹拌部のみです。従ってコーヒーで汚れるのは撹拌部とその周辺のパーツです。フィルターは撹拌部の中に入っています。撹拌部カバーはお湯とコーヒーパウダーをかき混ぜる際に飛び散り防止用です。
撹拌部・フィルター・撹拌部カバーの3つを清潔に保つことを意識すればキレイにバリスタが使えます。お手入れの仕方は1日1回流水ですすぎ洗いするだけで十分です。ただのコーヒーですからね。
この3つ以外は毎日洗う必要もないので汚れが気になったときや、コーヒーの詰め替え時に軽く掃除する程度で十分です。
あと、汚いのでなかなか言いにくいですが、撹拌部とフィルターと撹拌部カバーも毎日洗わないとバリスタが動かないようなこともないので汚れが気にならないなら洗わなくてもいいです。バリスタは内部パーツをすべて取り外して洗えるようになっているのでたまに本気洗いするみたいな運用方法でもいいです。
一応、取扱説明書には撹拌部を取り外して「毎日すすぎ洗いしてください」みたいなことが書かれていますが、洗うのを忘れて使ってしまっても特に何の問題もなかったですからね。ただ、撹拌部の底に開けてある小さな抽出口がコーヒーの汚れで詰まると抽出が終わってもポタポタと滴が落ちるようになるのでまったくのノータッチで洗わないのは止めておいたほうがいいでしょう。
バリスタのコーヒーの温度
バリスタは取扱説明書の仕様覧によるとコーヒーの抽出温度が「85℃±5℃」で、出来上がりのカップ内温度は「74±6℃」を想定しているとのことです。私が実際にバリスタで作ったコーヒーの温度を料理用の温度計ではかってみるとたしかに70℃前後になりました。
たまに口コミで「バリスタはコーヒーの温度がぬるい」と見かけますが、電気ケトルで100℃まで沸騰させたお湯に慣れているならたしかにバリスタで作ったコーヒーはぬるく感じるでしょう。しかし、普通に考えてバリスタが想定している飲み頃の適温で抽出できているのでぬるいは言い過ぎです。出来立ては間違いなく熱いです。私は最初だけ啜るようにして飲みます。
しかし、「ぬるい」という人の言い分もわかる気がします。時間の経過とともにマグカップにコーヒーの熱を奪われてしまうので、出来上がってすぐに飲み干さないとバリスタが想定したコーヒーの適温より温度が下がってしまいます。適温より若干熱いぐらいの温度でコーヒーを作ってくれたらいいのですけどね。
コーヒーの温度を気にする人は保温マグを用意するか、コーヒーを作る前にマグカップを温めておくぐらいのことをしないとコーヒーの温度に満足できないかもしれません。注意が必要です。
バリスタはうるさい
バリスタは抽出時の音が大きくてうるさいです。騒音計でどれくらいの音が鳴っているか確認してみたところ抽出中は常に70dB弱の音が鳴り続けます。ラテメニューを作るときは泡立ての高圧噴射の際に80dB弱もでます。
私は一軒家に住んでいてコーヒーを作っているときに横で待っていないので個人的には「こんなもんだろう」と気にしていないのですが、家族からするとテレビを見ているときに作られるとうるさいみたいです。
一般的に約70dBは会話やテレビの音を聞くのに支障がでる音量と言われています。よって私の個人的な感想ではなく、音の数値から客観的にバリスタの抽出音はうるさいと言われる騒音レベルです。従って住まいによって使用時間が制限されるでしょう。
バリスタの満足度は星4つ
管理人の評価
5つ星のうち4.0
私はバリスタを使って良かったです。レギュラーコーヒーが飲めるドルチェグストのほうも持っているのですが、1日にコーヒーを飲む回数が多いと心臓の動悸がヤバイです。インスタントコーヒーのバリスタだと飲みたいときに飲めるだけ飲めるようになりました。しかも、そこそこおいしい。
ただ、夏の時期だけは湿気で計量器が汚れる欠陥があって絶対に許さない気持ちを持っていますが、その他の口コミで言われる不満点(温度・音の大きさ)は私にとって問題とならなかったので満足しています。
私は定期お届け便でバリスタ i [アイ]をレンタルしているので使ってみて嫌だったら返却して無かったことにするつもりだったので金銭的な負担がなく、精神的な余裕があったので小さな不満に怒りを覚えず満足するのに至ったのかもしれません。
バリスタi [アイ] 定期お届け便
定期お届け便は専用マシンの「ネスカフェ バリスタ」が無料でレンタルできます。エコ&システムパックの定期購入だけでも可能です。
エコ&システムパックは定期購入するので単品購入よりも安くなります。「ネスカフェ ゴールドブレンド 120g」だと999円(税込)です。1杯16.6円(一杯2g計算)です。
お届け日とお届け希望時間はマイページから都合の良い日に指定できます。お届け間隔は申し込み時だと2カ月ごとまたは3カ月ごとしか選べませんが、契約後に最大で4カ月ごとに設定できます。