バリスタとドルチェグストのどちらを買うべきか迷っている人向けて、バリスタとドルチェグストを両方持っている私が使い方からコーヒーの種類、味の味の違い、一杯あたりのコスト、お手入れの仕方までを比較してみましたので参考にしてみてください。なお、マシンの種類はバリスタi [アイ]とドルチェグスト ジェニオ2 プレミアムです。
スペックの比較
バリスタ | ドルチェグスト | |
電源 | 100V 50/60Hz | 100V 50/60Hz |
消費電力 | 1460W | 1460W |
圧力最大 | 15気圧(1.5MPa) | 15気圧(1.5MPa) |
重量 | 約3.4kg | 約2.7kg |
タンク容量 | 1.0L | 1.0L |
本体寸法 | 幅17.8cm × 高さ32.0cm × 奥行き28.9cm | 幅16.5cm × 高さ29.60cm × 奥行き25.7cm |
電源コード | 約1.2m | 約85cm |
本体の大きさはバリスタよりドルチェグストのほうが少し小さいです。 消費電力やタンク容量は同じです。電源コードはバリスタのほうが長いです。
置けるカップの高さは、ドルチェグストだと最大15cmまでです。ドリップトレイを取り外すと約17.5cmまで置けます。バリスタは最大10cmまでの高さのあるマグカップが置けます。ドリップトレイを取り外すと約13cmの高さまで置けます。
バリスタとドルチェグストとも一般的なマグカップの大きさなら大型サイズでも問題なく置けます。マイボトルにコーヒーを淹れて持ち歩くことを考えているなら置けるカップの高さよりも少し小さいサイズを目安にしてください。
操作方法の違い
バリスタの操作方法
バリスタは本体全面にあるタッチパネルを操作してコーヒーを作ります。ボタンの数は緑色に点灯している5つで、BluetoothのON/OFFも青色の光で確認できるようになっています。
コーヒーを作るときは各メニューのボタンを押すだけであとは自動で作ってくれます。ただ、カプチーノとカフェラテを作るときは事前にネスレ ブライトまたは牛乳をマグカップに入れておく必要があります。
コーヒーを作るときは各メニューによって味の濃さがあらかじめ決まっていますが、調節することもできます。味の調節方法は二通りあります。一つはバリスタのタッチパネルで調節する方法です。
バリスタで飲みたいメニューを長押しすると電源ボタンが黄色点灯になり、指を離すとコーヒーの抽出が始まります。あとは自分の好きな抽出量になったらさきほど押したメニューを再度押すと止まります。コーヒーの濃さを調整したら次回からは自動で同じ湯量でコーヒーを作ってくれるようになります。
もう一つは、スマホのネスカフェアプリを使ってコーヒーの量とお湯の量を調節する方法です。ネスカフェアプリはコーヒーの量が1グラム単位で、お湯の量は10ml単位で調節ができます。
味の濃さを調節するときに本体操作で行う場合はあらかじめ湯量の目星をつけて目視で調節しますが、ネスカフェアプリは単位で調節できるので微調整がしやすいです。
ドルチェグストの操作方法
ドルチェグストは、最初にカプセル表面に書かれた目盛りの数を確認しておきます。次に本体上部の全面にあるロックを上げて、カプセルホルダーを手前に引っ張り出し、中にカプセルをセットします。セットしたらカプセルホルダーを元に戻して、ロックを下げます。
そして本体上部にある銀色のレバーを上に動かしてカプセルに推奨されている目盛り(緑色のランプ)の数に合わせます。あとは、銀色のレバーを赤丸(熱湯)が書いてあるほうに倒して抽出を開始すれば抽出量に合わせて目盛り点灯が消えていき、最後には自動で止まってコーヒーが出来上がります。
ある程度、作り慣れてきたらカプセルの推奨目盛りではなく、目盛りの数を増やすなり、減らすなりして抽出量を変えて自分好みの味に調節するといいです。
コーヒーの種類
ブラックコーヒーの種類はバリスタが8種類でドルチェグストが9種類になります。ただし、ドルチェグストはブラックコーヒー以外にも宇治抹茶ラテ、チョコチーノ、ラテマキアートなどのカフェバラエティシリーズがあるので単純に飲み物の種類に関してはドルチェグストのほうが圧倒的に多いです。
ちなみにドルチェグストは苦みの特徴があるコーヒーの種類が多く、バリスタは酸味と苦みのバランスが取れているコーヒーの種類が多いです。あくまでも傾向なのでそれしかないわけではありません。
バリスタの全種類
ドルチェグストの全種類
- オリジナルブレンド(苦みと酸味)(レビュー)
- モカブレンド(酸味)(レビュー)
- リッチブレンド(苦み)(レビュー)
- レギュラーブレンド(苦みと酸味)(レビュー)
- レギュラーブレンド カフェインレス(苦みと酸味)(レビュー)
- ロースト ブレンド(苦み)(レビュー)
- エスプレッソ(酸味)(レビュー)
- エスプレッソ インテンソ(苦み)(レビュー)
- アイスコーヒー ブレンド(苦み)(レビュー)
- カフェオレ(レビュー)
- カフェオレ カフェインレス(レビュー)
- カフェオレ インテンソ(レビュー)
- 宇治抹茶(レビュー)
- 濃い抹茶(レビュー)
- 宇治抹茶ラテ(レビュー)
- カプチーノ(レビュー)
- アイスカプチーノ(レビュー)
- ラテ マキアート(レビュー)
- チョコチーノ(レビュー)
- ティーラテ(レビュー)
- ソイラテ(レビュー)
コーヒーの賞味期限
バリスタで使うエコ&システムパックの賞味期限は製造から12カ月です。ドルチェグストで使うカプセルの賞味期限は「宇治抹茶」などの抹茶を使ったものを除くと製造から13カ月です。
どちらも長期保存ができますが、バリスタで使うエコ&システムパックは開封してバリスタのコーヒータンクに補充すると、空気に触れてどんどん風味が落ちていくので1カ月以内を目安に使い切ったほうがいいです。
ドルチェグストはカプセル式で一杯につき一個のカプセルを使います。コーヒーを飲むときは一個のカプセルをドルチェグストにセットして、ロックを下ろすとともに針も降りる仕組みで使う分だけがその都度開封されるようになっているので賞味期限の通りに長期保存できます。
ちなみにカプセルは中のコーヒー豆が酸化しないように密封5層構造でコーヒー豆の酸化の原因である酸素・湿度・紫外線・温度のうち温度以外をすべて遮断できるようになっています。従ってカプセルの保存場所が高温にならにように気を付けていれば賞味期限まで酸化しないコーヒーが飲めます。
コーヒーの一杯あたりの値段
エコ&システムパックやカプセルはネット通販やスーパーなど販売場所によって価格が変わるので価格を統一するために「ネスカフェ定期お届け便」の販売価格を元にコーヒーの一杯分の値段を求めました。なお、小数点以下は切り捨てています。ネスカフェ定期お届け便は、ネスレから直接エコ&システムパックやカプセルを定期購入できるサービスのことです。
バリスタの一杯あたりの値段
詰め替えパック | 杯数(一杯2g計算) | 価格(税込) | 一杯あたりのコスト |
ゴールドブレンド 65g | 約32杯分 | 516円 | 約16円 |
ゴールドブレンド 120g | 約60杯分 | 858円 | 約14円 |
ゴールドブレンド コク深め 65g | 約32杯分 | 516円 | 約16円 |
ゴールドブレンド コク深め 120g | 約60杯分 | 858円 | 約14円 |
ゴールドブレンド オーガニック 55g | 約27杯分 | 570円 | 約21円 |
ゴールドブレンド カフェインレス 60g | 約30杯分 | 618円 | 約20円 |
プレジデント 60g | 約30杯分 | 870円 | 29円 |
香味焙煎 深み コスタリカブレンド 55g | 約27杯分 | 618円 | 約22円 |
香味焙煎 丸み ケニアブレンド 55g | 約27杯分 | 618円 | 約22円 |
ドルチェグストの一杯あたりの値段
ドルチェグストのネスカフェ定期お届け便は2通りのコースが用意してあり、ほとんどの人が定価よりカプセルの値段が10%オフになる6箱以上コースを選ぶので、ここでは6箱以上コースでの価格でコーヒー一杯分の値段を計算していきます。
カプセルの値段はブラックコーヒーとカフェバラエティシリーズともに同じに設定されており、一箱882円(税込)になります。ただし、「濃い抹茶」などのごく少数のカプセルは値段が少し違います。
カプセルの一箱には全部で16個のカプセルが入っており、ブラックコーヒーは一個のカプセルで一杯を抽出することができます。カフェバラエティシリーズは2個のカプセルで一杯を抽出することができます。
一箱の値段が同じで使用するカプセル量も決まっているのでどのカプセルでも一杯あたりの値段がだいたい同じになります。そのためドルチェグストのコーヒー一杯分の値段を計算するのは簡単です。
ブラックコーヒーは一杯あたり55.1円で、カフェバラエティシリーズは一杯あたり110.2円になります。
専用カプセル | 一箱何杯分 | 価格(税込) | 一杯あたりのコスト |
オリジナルブレンド | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
モカブレンド | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
リッチブレンド | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
レギュラーブレンド | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
レギュラーブレンド カフェインレス | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
ロースト ブレンド | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
エスプレッソ | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
エスプレッソ インテンソ | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
アイスコーヒー ブレンド | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
カフェオレ | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
カフェオレ カフェインレス | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
カフェオレ インテンソ | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
宇治抹茶 | 16杯分 | 882円 | 約55円 |
濃い抹茶 | 12杯分 | 882円 | 約95円 |
宇治抹茶ラテ | 8杯分 | 882円 | 約110円 |
カプチーノ | 8杯分 | 882円 | 約110円 |
アイスカプチーノ | 8杯分 | 882円 | 約110円 |
ラテ マキアート | 8杯分 | 882円 | 約110円 |
チョコチーノ | 8杯分 | 882円 | 約110円 |
ティーラテ | 8杯分 | 882円 | 約110円 |
ソイラテ | 8杯分 | 882円 | 約110円 |
ブラックコーヒー 味わいの違い
バリスタのエコ&システムパックは種類に関係なく焙煎したコーヒー豆を細かく砕いてインスタントコーヒーの中に少量ほど混ぜることで普通のインスタントコーヒーよりも風味(コーヒー感)を高めたものです。一方、ドルチェグストのカプセルにはコーヒー豆しか入っていないのでレギュラーコーヒーになります。
なので早い話、インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーの味の違いと思って頂ければいいと思います。バリスタのほうは旨味が弱いというか薄っぺらい味わいで鼻に抜ける香りが弱く、風味の余韻が少ないです。ドルチェグストは反対に、味わいに奥行きがあり、香りの余韻が長く感じられます。単純なコーヒーの美味しさで言えばドルチェグストのほうが圧勝です。
ただし、今までインスタントコーヒーを好んで飲んでいた人はバリスタのほうがあっさりしていて味の濃さが合うと思います。
カプチーノ 味の違い
バリスタとドルチェグストのカプチーノはミルクの割合が違うので別物と思ったほうがいいです。
ドルチェグストのカプチーノはレギュラーコーヒーを使うのでミルクの割合が多くてもコーヒー感が出せるためミルクの割合が多く本格的ですが、バリスタはインスタントコーヒーを使うのでコーヒー感を出すのが難しくミルクの割合が低めになっています。
カプチーノはドルチェグストのほうがおいしいと思います。カプチーノに使われるミルクカプセルは全乳粉(牛乳から水分を取り除いて乾燥させたもの)だから牛乳の風味がそのまま出てクリーミー感がバリスタよりも勝っています。バリスタはネスレ ブライトを使うと植物油脂だから味の差は歴然。ネスレ ブライトにも脱脂粉乳を使ったクリーミーラテ用があるけど、クリーミーラテ用を使ってもドルチェグストのほうがおいしいかな。やっぱりミルクの差がでちゃう。
バリスタのカプチーノに自分の好きな牛乳を使うとドルチェグストのカプチーノに善戦するかなという印象。ただし、エコ&システムパックは「ネスカフェ ゴールドブレンド コク深め」を使用した場合のみですね。やっぱりエコ&システムパックにもカプチーノと相性がありますから。
淹れた後の後片付け
バリスタは、最初にコーヒータンクにエコ&システムパックを移した後はコーヒータンクで粉を保管して、コーヒーを作るときにコーヒータンクからそのまま撹拌部(お湯と混ぜるところ)へ送られます。使用する粉はインスタントコーヒーなのでお湯で溶かしてしまえばコーヒー豆のカスなどもでないため淹れた後の後片付けはありません。コーヒーを淹れたらそのまま何もしなくていいです。
一方、ドルチェグストは一杯ごとにカプセルを本体にセットして抽出します。メリットとして一杯ごとにカプセルを変えるため使わない分のコーヒー豆が酸化しないことが挙げられますが、コーヒーを淹れるたびにカプセルを捨てる必要があります。
このカプセルはコーヒー豆のカスが露出していないので使用後でも嫌なニオイがしないし、捨てるだけで簡単なのですが、以外とカプセル自体が大きくて何杯も飲むとかさばるし、使用後はカプセルの中にコーヒー液が少量ほど残っているので付属品の使用済みカプセル入れに入れておくか、台所の流しに置いて自然とでてくるのを待つか、カプセルを押して中のコーヒー液を抜く必要があります。
定期的のお手入れのしやすさ
定期的に行うお手入れはドルチェグストのほうが圧倒的に楽です。お手入れする部品の数が違いすぎるし、一つの部品にかけるお手入れ時間も短いです。これは誰に聞いても同じ答えが返ってくると思います。
バリスタは、抽出口カバーや撹拌部カバーといった跳ね返り汚れを防ぐカバー類があるので洗う頻度がどうしても高くなってしまいます。また、バリスタのコーヒータンクはコーヒーパウダーの計量器を担う部分と組み合わせて使うようになっていて、計量する際にコーヒーパウダーが擦り切れて粉状になってしまい湿気を含むと溶けて固まります。(特に夏や梅雨の時期)
計量器の汚れはコーヒーパウダーが溶けて固まったことによる汚れなので軽く洗っても取れません。つけおきする必要があります。つけおきして汚れを取り除いた後はしっかり乾かさないと新たにコーヒーパウダーを補充したときに水気で湿気ってしまいコーヒータンクの中のコーヒーパウダーまで溶けて固まってしまいます。日本の湿度(高湿)的にバリスタのコーヒータンクと計量器は向いていない構造だと思います。
あと、忘れてはならないのが撹拌部です。撹拌部はコーヒーパウダーとお湯をかき混ぜるところでお湯が通る目には見えない小さな穴と、コーヒーが抽出される大きめの穴が2つ付いています。これらの穴は汚れによって詰まるとコーヒーの味が薄くなったり、お湯の量が少なくなったりと不具合がでるのでお手入れの手抜きが許されません。
バリスタのお手入れをもっと詳しく
一方、ドルチェグストは3つの部品(給水タンク、ドリップトレイ、カプセルホルダー)だけしかお手入れするところがないので楽です。しかもこれらは水洗いで十分なのでお手入れが簡単にできます。
ドルチェグストのお手入れをもっと詳しく
定期的のお手入れと淹れた後の片付けをマシンごとに要約すると、バリスタはお手入れが面倒だけど、コーヒーを作るたびに何もしなくていい。反対にドルチェグストはお手入れの手間がかからないけど、コーヒーを淹れるたびにカプセルを取り出したりしないといけない。一短一長かなと思います。
バリスタi [アイ] 定期お届け便
定期お届け便は専用マシンの「ネスカフェ バリスタ」が無料でレンタルできます。エコ&システムパックの定期購入だけでも可能です。
エコ&システムパックは定期購入するので単品購入よりも安くなります。「ネスカフェ ゴールドブレンド 120g」だと999円(税込)です。1杯16.6円(一杯2g計算)です。
お届け日とお届け希望時間はマイページから都合の良い日に指定できます。お届け間隔は申し込み時だと2カ月ごとまたは3カ月ごとしか選べませんが、契約後に最大で4カ月ごとに設定できます。
ドルチェグスト 定期お届け便
定期お届け便は専用マシンの「ネスカフェ ドルチェグスト ジェニオ2 プレミアム」が無料でレンタルできます。しかも本体保証は解約するまで続きます。
カプセルは1回あたり4箱以上のお届けで価格が5%OFFになり、6箱以上で10%OFFになります。カプセルは全部で20種類以上あります。私はレギュラーブレンドとラテマキアートがおすすめです。
用事で定期お届け便が受け取れないときはお届け日を変更したり、カプセルが飲みきれずに余ったときはお届けを1回お休みすることもできます。
只今、定期お届け便の利用者すべての方にバラエティカプセルセット(11種類17杯分)がお試しでもらえます。(お試し内容が変更される場合があります)